【Tomorrow Never Dies_浜田麻里】ヘドバンしたくてたまらなくなるガチメタル

浜田麻里

新譜SoarはワールドクラスのHR/HMですよ!奥さん

浜田麻里40周年記念ともなり、約5年ぶりとなる待望のニューアルバムSoarがめでたく発売となりました。いやぁ、めでたい。新譜というものは、ナンぼあってもいいですからね。

前作Graciaは特にロック感の高い、「浜田麻里ファンである前にHR/HMファン」である私のようなタイプにとっても実に大満足な出来だったのですが、このSoarを聴いてまぁ驚きましたよ。

浜田麻里である前に『ガチメタル』と言いたくなるアルバム、来ましたやん?

今までは浜田麻里は浜田麻里。この唯一無二の歌声ありき、「浜田麻里という音楽」という概念が先であり、それがHR/HMのカテゴリに入っている、という印象でした。もちろん、これは素晴らしいこと。

一方で今回の印象は、「めちゃくちゃすげぇHR/HMが来たな!そして浜田麻里やないか!」という第一印象を受けたんです。このTommorrow Never Diesという曲のパンチの強さがそうさせたのでしょう。それほどにこのオープニング曲の持つ爆裂エネルギーがすさまじかった。

全編を聴いてみれば、いたずらにハードさに傾倒したワケでもなく、あくまでも浜田麻里節が全開であり、純粋なパワーアップを遂げたというイメージですね。

それでもHR/HMのオーラが増したのは間違いありません。日本人アーティストという軸足を持ちながら、サウンドは日本的というよりはHR/HM的。海外のメタルヘッズ達も大満足間違い無し、世界基準の音作りがされている、ということをビンビンと感じますよ。

怪物級の歌声に添えられた、ゴリマッチョなメタルサウンド

新譜Soarのオープニングを飾るこのTomorrow Never Diesは、Soarの発売に先立って先行リリースされておりました。ダウンロード等で購入することも出来ました。つまり、Soarを牽引するリードトラックであり、その質の高さは約束されているようなもの。

けれども、私は敢えて耳に入れませんでした。『Soar』というアルバムをより美味しく摂取するための判断ではあったのですが、これは大正解でしたよ。

『Soar』を楽しみに待ち、聴くぞ!と思って再生し、爆音で流れるこの曲に包まれた瞬間。あの幸福に包まれたひととき、喜びしかない空間、あまりのパワーにもうニヤニヤ笑っちゃうあの感覚。どんなアルバムを入手した時にも一粒持っている「このアルバムは良作だろうか?」という不安の種を宇宙の果てまで吹き飛ばしてしまうような、それだけの圧倒的なエネルギーを浴びることが出来ましたよ。

というかね、もうこのイントロが反則ですよ。マッチョやん?ゴリマッチョですやん?

この曲が発表される以前、このイントロだけを聴かせて「誰の曲?」とメタラーに尋ねた時、浜田麻里!と正答出来るひとが居ただろうか?唸る低音、暴れるドラム、荒々しい仕上がりのリフ。デスヴォイスが響きだしても違和感の無い音像ですよ。

これだけに重厚なサウンドを流して行くのに、楽曲全体を支配するのは浜田麻里の美しい歌声。恐ろしいほどのエネルギーと迫力を持ちながらも、当然のようにキャッチーで美しいメロディで、心地の良い「曲」を我々の耳に届けてくれます。

マジか、マジなのか。これだけメタル的なパワー全開なサウンドに対して、歌声が正面から真っ向勝負を仕掛けているわけですよ?結果、華麗に、且つ圧倒的な勝利をもぎ取り、楽曲全体の主導権を掴んで離さない。こんなの浜田麻里にしか出来ない犯行ですよ。

このメタルサウンドの強烈さは、いわゆるギターソロパートでもあらためて十分に堪能できます。めちゃくちゃにハードで、全速力で駆け抜けて行く手加減無しのヘヴィメタル。やっぱりこの曲のメタルサウンドは凄いよな!と思わせておいてのラストの展開ですよ。

やっぱり凄いメタルサウンド…を化け物級な歌声がむさぼり尽くす蹂躙タイム!

こういう、圧倒的な歌声のポテンシャルを解りやすい形で表に出して行くやり方、増えましたよね。いいぞ、もっとやれ!どこまでも暴れ回り、突き詰めることこそメタルですよ。

暴れに暴れ、どこまでも突き抜けて行こうとするギターサウンドの後ろから、人間業とは思えない歌声というサウンドが襲い掛かる。もうこれさ、「浜田麻里」にシールドささってるでしょ?エフェクターとかプリンアンプとか繋がってるでしょ?と疑いたくなるレベル。

これまでもロック寄りな楽曲は多く、力強さ、疾走感といったメタルみを感じる場面は数多くあったけれど、もう圧倒的なメタルなんですよ、この曲。そう、「ヘドバン不可避」というやつ。本当に私のストライクゾーンの真芯を撃ち抜く匙加減なのです。無理。好き。

路線変更ではない、正統路線でのverUp

この一曲目で感じた強烈なエネルギーとパワーアップの予感。これは間違いのないものでしたが、どれもこれもゴリゴリ系サウンドへ路線変更した、というわけではありませんでした。第一印象としてパワーを感じる楽曲もあれば、これぞ浜田麻里!と言わんばかりの美しさを第一印象に感じる楽曲もありました。

月並みに言えば、良い意味で「いつもの浜田麻里の音楽」でありながら、同じく良い意味で「めちゃくちゃパワーアップした」ということです。verUpですよ。ソフトの変更があったわけでもなく、良い所はそのままにしたverUp。ライズからサンブレイクへ、みたいなもんです。

これだけのパワーアップを納得させてくれる要素のひとつが、その参加アーティストのやばさですよ。歌詞カードの最後のページに、細かな参加アーティストとかが書いてあるじゃないですか?そこを見ればもう、圧巻のひと言です。

本当に多くの人が参加されていて、その誰もが超一流の面々なので、あくまでも知名度が高そうな方だけをピックアップしても…

高崎晃、デレクシェリニアン、マイケルロメオ、ビリーシーン…

何このあたおかレベルのラインナップ。天下一武闘会でもやるんですか?

本当に、これだけの面々が参加するということのすさまじさよ。浜田麻里とは、一体どれほどの存在なんだろうか…と恐ろしくなってしまいます。もちろんセルフプロデュースですよ?アレンジャーさんやエンジニアは居るとして、仕切りは当然浜田麻里その人でしょうし。

歌声だけに留まらない、この音楽を演る人としてのポテンシャルの高さを感じます。

浜田麻里というアーティストは、表面的な言葉としての「爆発的に売れた」アーティストではないと思うんですよ。レーベルの力で押し上げられたわけでもなく、何かのタイミングで、「バズるような形」でメディアやファンに時の寵児としてもてはやされたわけでもなく。

それでも確かな実力とゆるがない魅力があるからこそ、これだけのアーティストも参加するんでしょうしね。

まだまだ聴き込んでいる最中ではありますが、このSoar、間違いなく傑作ですよ。浜田麻里をご存知ない、ちゃんと聴く機会が無かったという方にも是非お勧めしたい作品となっております。

【浜田麻里の記事はこちら】

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