【Shambles_BAND-MAID】10周年の節目に放たれるド正統派のバチクソメタル

BAND-MAID

参りました!最高の正統派メタルです

活動10周年を迎え、正に全国各地を巡るツアーを繰り広げる…だけでは留まらず、北米ツアーまで駆け抜ける『BAND-MAID』。日本国内だけではなく海外でも大きく認知されるこのバンドの実力は、もはや疑いようのない鉄板なものでありましょう。

超絶変態ギタリストのKANAMI嬢を筆頭に、この10年の中で様々な要素を取り込み、成長し、常に新しい音楽を披露し続けて来たBAND-MAID。近年ではシンプルなメタル楽曲に留まらず、一手も二手も技巧を凝らし、ギミックも満載された楽曲を放っており、『Memorable』では円熟のバラードで圧巻の歌唱力も魅せてくれました。

一方で、中年メタラーであり正統派のメタル楽曲を好みとしている私としては、自分の好みのストライクゾーンの「ど真ん中」からは少し外れた楽曲が多かったのもまた事実なのですが…10周年アニバーサリーの後半戦が始まろうかというこのタイミングで、とんでもないド正統派のバチクソメタルを遂に発表してくれました!

もうね、ひたすらにカッコ良過ぎませんか?

演奏技術、歌唱技術、作曲技術、様々なスキルを身に付け、発達させ、あらゆるテクニックを手に入れた今だからこそ放つ、あえて真っすぐ正統派、感謝の正拳突きのような必殺曲。

これよこれ、これを待っていたのですよ!

もちろん、音、演奏、歌唱、そういった物も素晴らしいのですが、何と言いますか…10年の活動を経て、海外でも評価されての今この時に於ける、いよいよ貫禄のようなものが溢れているような気がします。

YouTubeのサムネ一枚に現れている画力、迫力。

映像の中で垣間見えるメンバー1人1人の堂々たる姿。

力に満ち溢れる表情。

問答無用、理屈不要。とにかく溢れんばかりのエネルギーを与えてくれる『Shambles』。

この圧倒的な迫力を持って放たれるラストのひとこと「Do it!」。

やるしかない!やってやるしかねぇ!こっちだって底力を見せてやる!と奮い立たないわけがない。我々メタラーというのは、本当に解りやすく、愛すべき生き物なのです…

メタルとは、真っすぐに、とことん、やり過ぎべきものである

今回の『Shambles』は、まっすぐにメタルを演ってくれたな、という感想ですよ。

ヘヴィメタルの名プロデューサー、フレデリック・ノルドストロームが参加するDream Evilのアルバム、『The Book of HeavyMetal』の特典映像だったかな。レコーディング風景の一幕の中で特に印象に残っているシーンがありまして。

曲を作り上げて行く中、ひとつひとつのパートを検討していくところ。あれはキーボードのパートの話だったろうか。レコーディングのスタジオミュージシャンかエンジニアか、レコーディングの中心メンバーの一人であるスノーウィ・ショウと相談をする一幕。

ひとりがこう言う。「いやいや、これはさすがにやり過ぎじゃないかい?」

スノーウィ・ショウはこう答える。「それ(やり過ぎるぐらいに徹底すること)がメタルだ。」

いや、これは奮えましたよ。

何を言いたいのかというと、この『Shambles』、やり過ぎですよ!(喜)

スタートから特に印象的なのがドラムプレイ。とにかく手数が多い!それも要所要所で炸裂する、というよりも全編通して!常に手数が多い!いいぞ、もっとやれ!

それも、ただ単純にツーバスドコドコ連打が続くなんてものではありません。急加速、急停止、常に「おっ?」と思わせる、耳に引っかけて来る美味しいフレーズを放って来ます。休憩なんて一切無し、スタートからエンディングまで、常に緩急を付けつつも全速力で駆け抜けて行くこのドラムプレイは、楽曲全体の突進力を爆上げしております。

そしてベース好きに嬉しい「ベースを楽しむターン」がたっぷり用意された構成。最高かよ。しっかりとルートを刻み、全体を下支えしていくプレイもまた素晴らしいですが、「ベースに光が当たったカッコいい所をいっぱい聴きたい!」というのもベース好きの本音というものです。

荒れ狂うドラムと共に全編通して暴れているのはもちろん、2パート目ではゴリッゴリのベースサウンドが低音~高音まで走り抜け、前面に立ってくれる美味しいターン。これだけでも大興奮なのに、ギターソロの入り等々、至るところでも魅せてくれます。いいぞ、もっとやれ!

更に更に、圧巻なのはやはりギタープレイですね。ギターソロでビシっとキメるのはもちろんなのですが、この久しぶりのド正統派メタルを放つにあたって、逆にすっと後ろに下がって支えに回っている雰囲気すら感じるのです。

ヘヴィメタルはギターサウンド在りき。当然この曲でもギターサウンドが主導権を握っているのはもちろんなのですが…歌声やリズム隊の美味しさが存分に味わえるような、楽曲全体が美味しくなるような、絶妙なポジションで、全体の手綱を握っているような、全体を見渡しながら完全に音を掌握しているかのようなムーブ。

ホントに、やばいメタルバンドのギタリストはド変態やでぇ。

そんなゴリッゴリのド正統派メタルを仕上げるのは唯一無二のヴォーカルですね。これほどに暴れ回る激しいサウンドなのに、うるさく感じない。ゴチャゴチャし過ぎない。聴いていて疲れない。それもこれも、中心にこの歌声があるからなのでしょう。

あくまでも女性ヴォーカリストの澄んだ歌声なのに、全力のヘヴィメタルに真っ向勝負をしかけ、主導権を握れるくらいの力強さも持つ、という素敵な矛盾。

正統派なメタルでありながら、今のBAND-MAIDにしか演れない最強の楽曲『Shambles』。もうね、参りました。圧巻、お手上げです。

【BAND-MAIDについての記事はこちら】

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