【My Way_RAGE】これが俺の進む道

RAGE

これが俺達のメタルだ!という完全勝利宣言

長きに渡ってドイツから必殺のパワーメタルを放ってきたRAGE。ベース&ヴォーカルのピーヴィを中心として、

時にはパワーメタル全開で。

時にはプログレ感も漂う技巧派で。

様々な音楽を聴かせて来てくれました。

多くの場面で3ピースという体制を取って来たRAGEというバンドのオリジナルメンバーはピーヴィのみ。つまりメンバーが丸々入れ替わるということも珍しくなく、「〇〇期」のようなイメージで、メンバーの総入れ替えが起こる度に、その都度音楽性にも大きな変化が現れました。

推しのバンドの音楽性・路線と自分の好みが乖離してしまう、という場面も決して少なくありません。そんな中で、逆に自分の好みと乖離していた音楽性が再びガッチする瞬間!というのはアドレナリン出まくりの、「うおぉ!これだこれ!」という至福の時を迎えることが出来るのです。

この曲My Wayも然り。長きに渡ったプログレ感たっぷりの音楽性がメンバー変更と共に一新。純前たるパワーメタルへ帰って来た際に発表された楽曲でもあるのです。

そのタイトルがMy Way、これが俺の道だ!と来れば、もはや失禁ものですよ。

さぁさぁ彼らの道とはどんなものか、聴いて参りましょう。そうしましょう。

「らしさ」全開の3ピースメタルサウンド

喜び勇んでMVを再生したところ、始めに映し出される髑髏と這いまわるウジ虫…スタートからパンチがすげぇ。

RAGEのアートワークではこの髑髏の登場はお馴染み。今時に言うとスカル、なのか?ピーヴィは考古学といった分野に造詣が深く、それもかなりガチらしい。スカル、太鼓の遺跡、古代文明のようなキーワードを連想する一連のアートワークには、そうした「ピーヴィらしさ」が現れている物と言える。

つまり、このMVのオープニングで描かれる髑髏とウジ虫のコンボもまた、「ピーヴィらしさ」全開の犯行であり、ここからもまたMy Way!という意気込みを感じるわけです。

抜けの良いドラムフィルでの開幕。

3ピースが集う形での演奏スタイル。

ギター、ベース、ドラムから繰り出されるシンプル且つ力強いメタルサウンド。

こういうので良いんだよ!こういうので!

同じ想いで歓喜に震えたメタラーは多いのではないでしょうか。しかもこの曲、このメンバー編成となって発表されたアルバム「The Devil Strikes Again (意訳_あいつらがもう一発食らわせに帰って来るぜ!)」の中で、同タイトルのトラックである1曲目の後に配置されておりましてね。

あのRAGEが帰って来たぞ! ➡ これが俺達の進む道だ!という、ジャンプ漫画顔負けの激熱展開。こんなん全員燃えますやん。

サムネでも見られる、大男ピーヴィが髑髏の着いた杖を持ち、どっかりと座る様。正に王者の貫禄。これぞRAGE!これぞピーヴィ!もう一生着いて行きますよ!

骨太メタルと情感のあるメロディ、This is RAGE

この体制で発表された新譜の構成もまた巧妙。オープニングのThe Devil Strikes Againではスラッシーでパワー溢れる新体制RAGEを披露。ここでどかんと一発引き付けておいてからのこのMy Way。

この曲はしっかりとしたパワーメタルの上に、心地の良い歌メロが載せられたRAGEの鉄板スタイル。

ピーヴィの太く伸びやかな歌声で歌われるRAGEの楽曲は、情感たっぷりでメロディアス。パワーメタルでありながらも、キャッチーで歌いたくなってしまうようなサビ、というのも彼らの大きな魅力のひとつ。

サビのMy Way~♬の部分も、印象に残るし口ずさみたくなるもんね。

メタルには欠かせないギターソロの塩梅も実に良き。3ピースのシンプルなパワーメタル、更に情感を載せたメロディ、という楽曲コンセプトにマッチした、味わい深くもコンパクトにまとめられた仕上がりです。

しっかりとメタルでありながらも一般の楽曲のように、誰もが歌物として楽しむことが出来るような聴きやすさ。

これぞRAGE。これこそRAGE。小さなお子様からお年寄りまで、幅広い方々にお楽しみいただける楽曲となっております。

【RAGEについての記事はこちら】

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