【Twin Turbo_ピーナッツくん】どこまでもクールで心地よい音楽と、私に利く癒しのlyric

ピーナッツくん

「ピーナッツくん」という素敵な概念

ピーナッツくん。

それは農産物でもあり。

アニメでもあり。

Vtuverでもあり。

ゆるキャラでもあり。

アーティストでもある。

一体幾つの顔を持つのか解らない、どれもが本業であり、どれもが本当の顔であり、どれもが一流であり、パイオニアであり、最前線を駆け抜け続けているという恐ろしい存在。

アニメは面白いし、ぽこぴーの癒しの力に日々を支えてもらっているし。ゆるキャラやマスコットとしても可愛いし、アーティストとしても新作が発表される度に耳を奪われてしまいます。

私は音楽のジャンルとしてバンドサウンド、特にHR/HMを主として好んでおりますので、ピーナッツくんのようなジャンル、HIPHOPと言いましょうか、こうしたジャンルは完全に門外漢。その魅力の中枢や数々のテクニックを十分に理解出来ておらぬことは承知の上ですが、

自分のようなジャンルの素人でも一発で楽しめてしまう、音とフレーズと映像に魅せられる。

先日発表されたこの『Twin Turbo』も同じく。理屈なんて一切抜きでただひたすらに音の虜になる、激ヤバ中毒性を持つこの曲に、みんなでおぼれていきましょう。

中毒性抜群!気付けば耳が幸せになれるサウンド

この曲を一度再生していただければ解る通り。強烈なインパクトで耳を奪っていくHR/HMのような音楽とはまた違ったテイストで、けれども確実に、我々の耳と心を奪って行きます。

一度聴いて、「ふ~ん、イイ感じだね」とさらっと耳に入って来る。

するともう一度聴きたくなる。何だろう、何かかが引っ掛かる。何だかもう一度聴きたくなる。

巧みな映像は音とのマッチングもバッチリ。耳だけでなく、目から得られる情報も含めて、トータルで気持ち良さ、心地よさが演出されて行きます。

このフレーズ!ここの音が良い!とひとつだけを取り上げるのは難しい。けれども、確実に「何か」の虜になっていく。耳に残る。脳内再生される。だからもう一度、そして何度も聴きたくなる。

気が付けば脳内ヘビロテ、無意識に口ずさむ、ピーナッツ中毒者の誕生です。

こういったジャンルに詳しい方であれば、「ここのこれがすばらしい!」「この部分にこういう音の細工がされている!」と細かな解説が出来るのでしょうが、そんな事は全く解らない、私のような素人でも、とにかく耳心地が良く、依存症に陥って行くのです。

何にしても、イントロから響き渡り、楽曲を終始支配するリズム、ビートがマジで小気味良いんです。細かく小さく跳ねる様に、少し引っ掛かるような、前のめりに転がって行くかのようなこのリズム。このリズムをずっと流して行くだけでも、人生が軽快に展開させるように錯覚してしまいます。

そんなリズムの上を滑って行くかのように流れて行く歌詞や言葉達。韻が踏まれ、淀みなく漂っていく言葉のひとつひとつは掴みどころがなく、意識しなければ「ただの音」として流れて行くこの感じがまた気持ち良い。

とはいえ、タイトルでもある『Twin Turbo』のフレーズはズドンとしっかり単独で配置され、はっきりと聴き取れる音と発音で耳に刻みこんで来るこのスタイル。全てが心地よく流れて行ってしまうわけではなく、ここぞという所はガッチリと掴みに来るわけです。

心地よいリズム、ふわふわと漂う言葉、あちこちに修飾された印象に残る面白い音響、そしてど真ん中にザックリと刻みこまれる『Twin Turbo』のフレーズ。

あぁ…もう、何だか解らないけど癖になる!悔しい…けど、もう一回聴いちゃう!

とまぁ、そういうことなんですわ。

結論はとっといていいじゃん!

聴こえて来る「音」の心地よさはもちろんですが、当然ただ単に音の響きが心地良いわけではありません。配置された数々の歌詞、言葉。それらに込められた意図、意味。メッセージ。そういった面にもまた、数々の味わい所が仕込まれております。

まずはタイトルにもある『Twin Turbo』。

ターボが2つ、エンジンというか、すげぇのが2つ。1つではない、2つで1つ。

それは音楽作成という面かも知れない。ピーナッツくんひとりの力ではなく、コムギちゃんとのツインターボということか。言葉と音、映像と音声。1つの何かではなく、2つの側面、2つの物事が絡み合い、パワーを発揮する。

ピーナッツくん自身の在り方もそう。Youtuber、Vtuber、ゆるキャラ、アーティスト。それぞれが単独で存在するのではなく、両輪のように力を発揮する。つまりTwin Turbo。

それこそ、ぽこぴーという一大コンテンツで考えれば、「ぽこ」と「ぴー」というとんでもないTwin Turboで駆け抜けて来たわけで。

ひとつだけではない。2つのターボだからこそ出来ることがある。為せることがある。

とても素敵な事だけれど、片割れのターボを亡くしてしまった自分をふと振り返ってしまう。いけないいけない、凹んでいる場合ではないぞ、そんな曲ではないぞ。

音楽を聴く時は、いつだって自分事に変換してしまうのは、決して私だけではないでしょう。クリエイターが確固たる意志と意図を持って作り上げた作品を、受け取り、再生するのはあくまでもこちら側。クリエイターと我々受け手の組み合わせ、形の数だけ、「創作から生み出されるナニモノカ」は存在するものですよね。

そうした私の勝手な都合。勝手なコンディション。悩み、苦しみ、葛藤している人生とこの楽曲が重なり合った交差点で浮き上がったのがこのフレーズでした。

結論はとっといていいじゃん。

悩んでしまえば、どうしても欲しくなるのが結論。どうしたって明確にして、次へ進むための根拠にしたくなるのが結論。

物事が複雑になるほど、根源的になるほど、結論なんて出ない物。存在すらしないのかも知れない。

どこにも結論なんてない。出せもしない結論を出さなければ進めないジレンマ。

そんな私を救うひと言。結論は「とっといていいじゃん」。

結論は無い。出せない。解らない。それでも良い、そのままで進んで良い。それを「とっておく」という絶妙な捉え方で優しく援護してくれるこの言葉。私の疲弊した心に、勝手に染み渡りました。

しかも、とっといて「いいじゃん」というスタンス。そうしろ!ではなくて、それでも「いいじゃん」というスタンス。助かる。ホントに助かる。

こうした言葉の数々に説得力を持たせるのは、ピーナッツくんのキャラクターではなかろうか。どこまでもネアカで面白おかしく世界の中心に居る!なんてとんでもない。いつだって地に足の着いた陰キャムーブを魅せながら、それでも突き進んでいくピーナッツくんから放たれている言葉である、という側面が、とんでもない説得力と共感を生み出しているのです。

さらっと聴けて、楽しく良い気分になれる上に、そっと共感して寄り添ってくれるこの『Twin Turbo』。これだから、豆推しは辞められないんだよ。

【ピーナッツくんについての記事はこちら】

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