【刀ピークリスマスのテーマソング2022_ピーナッツくん】ごめんなさい、もう止まらないんだ!

ピーナッツくん

夏にだって聴きたくなっちゃう、2022を締めくくった化け物ソング

先日発表された『Twin Turbo』にて久しぶりにピーナッツくん沼にハマった私。ひとたびピーナッツくんの楽曲を聴いたならば、この曲も聴かずにはいられない。そう、『刀ピークリスマス2022』。

結構久しぶりにYouTubeを覗いて見たら、2023年8月1日時点、再生回数は脅威の2,200回超え。いや何が恐ろしいって、そりゃあこの楽曲はある意味で必殺の一撃。毎年クリスマスに楽しみにしているみんなのため、剣持のためにピーナッツくんが生み出した楽曲ではあるのだけれど。

とあるアーティストにとって、一番バズって売れた必殺曲とは違う。

そもそも、プロアーティストでもあるピーナッツくんが「販売」していない、というか出来ない楽曲。

ネタとガチのすれすれ1μmを縫うかのような創り。

基本的には超絶キモい、個人的な愛を捧げるだけの歌。

ピーナッツくんもガチプロの1アーティストであることを大前提として。普通のアーティストならアルバムの端っこにネタ曲として配置したり、ボーナストラックに入れるような絶妙な立ち位置のこの曲が、どこまでもバズり、再生回数は留まるところを知らない。

こんな怪奇現象みたいなクリスマスソングならば、猛暑続く真夏にだって楽しめちゃうというもの。散々聴いたけれど、散々ハマったけれども。今このタイミングで聴いて、またハマってしまうという恐ろしさ。またしても聴いてしまう。そして買いてしまう。

ごめんなさい、もう止まらないんだ。

ただひたすらに、耳を幸せにしよう

ピーナッツくんとは?刀ピー?刀ピークリスマスって?このキモイ空気は何なの?と、この曲をしっかりと味わい尽くすためにはとかく「背景」が渋滞し過ぎ。その辺りの細かいところは、思い切って割愛させて頂きます。そうでないと日が暮れちゃう。興味が出たら、こっちの沼においで…

とはいえ、そういう「界隈」「音楽ジャンル」「内輪ネタ」みたいな前提情報がなければこの楽曲を楽しむことは出来ないか?といえば、それは「NO」。

とにかく誰が聴いたって不思議に耳が幸せになる、絶妙な塩加減に仕上げてくれています。

普通、こういう形に振り切った曲は「背景」が解ってこそ楽しめるという物。歌詞の意味や世界観が理解出来てこそ楽しめるという物になりがちですが、その辺りは天下のピーナッツくんですよ、百も承知と言わんばかりに、誰でも楽しめる究極のバランス感覚が発動しております。

これってある意味音楽の理想形だと思うんですよ。とりあえず誰が聴いたって美味しいは美味しい。更に界隈の人が聴くことで、旨味がどんどんと増していく。更に言えば、音を聴くだけで楽しめていた人達の中で、その「界隈」に興味が生まれる。そうして聴き手は楽しみながら世界に引き込まれていく。こんな誰もが幸せになるやり口、そうそうありませんよね。

さてさて、楽曲について。

まず、リフと表現して良いのか解らないけれど。ギター、ベース音、姿形を変えながらも全編通してバックで流れ続ける、楽曲の骨組みとなる音が本当に心地良いんです。メロディ的な美味しさと、跳ねるようなリズムが生み出すグルーブが、スルメから出る旨味の如く聴き手を虜にして来ます。普通に良い曲、普通に良い音。

そんなリフを背後に流しながら、主に歌声でつづられるメロディは、ポップさは抑えつつもやはり心地の良い仕上がりです。

そして初めて聴いた際に記憶に残り易い「could you like…」の繰り返しの部分の音のフックはあくまで呼び水。この部分が特徴的だなーと誘われて聴いてみれば、本当に癖になってくるのはサビのメロディという、もはやプロの犯行。いや、ガチ中のガチプロなんですけどね。

特徴的過ぎる歌声も不思議なもので。語弊を恐れず言えば「変な声」で歌われて行くんだけれども。総合的に見るとこれが最適解というか。普通の歌声ならもっとカッコ良いのに…と思うようで、結果としてこの声だからこそ音全体の構成として心地良いというか。この声ありきで創られ、構成され、MIXされているんだな、とにかくこの声だから良いんだな!と結論されます。

lyricというのが正しいのかな?これもいわゆる「韻を踏む」流れが自然過ぎてとても耳障りが良いんだけれども。いわゆる普通の韻の踏み方ではないというか、言葉も響きも気持ち良い!…とは行かず。

しっかりと字面と意味を追ってみればこんなにも気色悪い「アウトな言葉」を唄っているのに、不思議な韻は踏まれているわ、耳触りは気持ち良いわで、

聴いているこちらの方が「ごめんなさいもう止まらないんだ」となるわけで。

ただ言葉と音を同じように組み上げただけでは、この聴き心地は完成しないと思うのです。ピーナッツくんという存在、これまでの活動、キャラクター、日頃の行いやムーブ、癖、仕草、ひととなり、全てを総動員した瞬間に、全てのパズルがぴたっとハマった瞬間だけに、生まれる奇跡。

だってこの曲をさ、その辺に居る成人男性が普通に歌ったらさ。どれだけ歌が上手くても、素敵な容姿でも…キモ過ぎませんかね?

楽曲に留まらない、全てのムーブに於ける絶妙なバランス感覚

何よりもピーナッツくんにしか出来ないな、と思うのはこの絶妙なバランス感ですよ。

「界隈の人にとって面白い」という物事って、裏を返すとそれ以外の人からすると寒い、ということに成り兼ねないですよね。

HIPHOPに傾倒し過ぎると、その界隈以外の人にとっては聴きにくい音楽になるし。刀ピーを楽しみにしている人に傾倒し過ぎれば、刀ピーガチ勢にウケは良くても、その界隈以外の人にとっては意味が解らない内輪ネタで終わってしまいます。

刀ピー2022はあちらこちらで言われている通り、「今回は特に音楽性を押し出して来たな」とも見えますが、これも決してやり過ぎない絶妙なバランスに留めているなぁ、と思うのです。見事ですよ。

色々な人が居る雑多な世界の「絶妙な位置」にそっと楽曲というボールを落とすような感覚。

楽曲の中に絶妙なヒップホップ感を味わった人は、その界隈の良さに気が付くきっかけとなり得るし、その業界へのアクセスは増えるでしょう。もちろん、もともとその界隈の人達にとっては「ニヤリ」と出来るような塩梅で要素を持っておくとして。

Vtuberや刀ピーの面白さ、この歌詞の意味するものに面白さを見出した人が居れば、これまた界隈に人が集まるきっかけとなるでしょう。もちろん、生放送時の剣持の突っ込みとコメ欄も合わさって真に完成を迎えるスタイルは、界隈のガチ勢にとっては年に1度のご褒美になりますよね。

そもそもYouTube公式が「刀ピークリスマス」認識していたように、バズればYouTubeそのものが盛り上がってくれることでしょう。事実、2022も盛大な盛り上がりをもたらしてくれました。

みんなが程よく楽しめて、程よく「おや?」と興味を引くような位置、絶妙なポジションに美味しいボールを落とす。これによって、あちこちの界隈の人達が絶妙なポイントに集まり、楽しみ、交流が生まれ、繋がって行くという巧妙な仕掛け。これ、確実に狙ってると思うんですよねぇ。

そもそもピーナッツくんと言えば、Vtuberという界隈を盛り上げて行った立役者の一人、というかピーナッツくんの活動の範囲にVtuberが含まれているだけで。ゆるキャラやアニメ、音楽等々、自身が好きな物を片っ端から盛り上げて行くかのように、常にあっちとこっちを繋げて惹き付けて魅せていく、ということを続けていますよね。

関わった人は誰一人傷付けない(剣持は…解らん)、対立もさせない、炎上だってしようがない。安心感と安定感しかない。一方で本人は、隙も、気持ち悪さも、コミュ症っぷりも併せ持つ、万全の構成。

ただただ、みんなを笑顔に幸せにしていくという奇跡のスタンス。

ちなみに個人的な刀ピークリスマス2022の聴きどころは、2回に渡るセリフ挿入部分に強く強く感じる成人男性の(笑)を体現したかのような吐息。

兄ぽこガチ勢は、たまらないのではないでしょうかね…

【ピーナッツくんについての記事はこちら】

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