【Wings of Rage_Rage】オフショット的に見える演奏動画の尊さよ

RAGE

なぜにこうもオフショットっぽい姿は美味しいのか?

オフショット。甘美な響きですよねぇ。ステージに立って、エンターテイメントの舞台の上で輝くように活躍するスター達の「素の姿」。

素顔っぽく見える姿を見てあらためて好き!となるひともいらっしゃれば、好き!ありきでオフショットのどんな姿にも萌えてしまう!となるひともいらっしゃるでしょう。

あくまでも「演者」でありますから、演者としての顔が全てであり、プライベートも覗き見たい、暴きたい、なんていうつもりはありませんが、「素の姿を感じる雰囲気」を感じることで親近感が湧いてしまう、というのは止められない情動でありましょう。

ことアーティストに於いては、こうした点で最強なのが、ステージ上とはまた違う状態で演奏する姿をろ垣間見られる機会。

例えばレコーディング中の風景。真剣なんだけれども、ちょっとリラックスした姿もあり。

例えば添付のような演奏姿。ステージ上でびしっ!と決める姿とはまた違う姿が拝めます。

アーティストならではのカッコいい姿と素の姿を同時に味わえる、こんな素晴らしいものがあるか!

CDやDVDに購入特典が付いてくる場合、こういうオフショットの姿が見られる特典だと個人的には当たりだと思ってしまいますね。

とはいえも最近はYouTube等で色々な姿を公開することが多くなったため、積極的に「素の姿」を見せようとしている流れがありますから。そうした姿を特別に有難がるのは、私のような旧世代の人間特有の現象なのかも知れませんね。

本日はドイツの大ベテランパワーメタルバンド、RAGEの『Wings of Rage』のインターネットリハーサルモードと題されたMVを楽しんで行きましょう。

リラックスした姿と激重ヘヴィメタルとの寒暖差

昨今は色々な趣向が凝らされたMVが有りますよね。映像の表現を加えることで音の世界観もブーストされる、なんていうアート感爆増の物も少なくありません。それこそラムシュタインなんて…ねぇ。

一方で以前からある「楽曲と併せて演奏する姿も見せてくれる」というMVも凄く好きなんですよ。アーティストですから、演奏する姿がやっぱり一番カッコイイわけで。そこに「素の姿」をプラスされれば美味しさ倍増なことは、前述の通りです。

まず、始めにちょっと声かけというか、話声が入るのも良いですよね。ちょっと機材をいじったりする姿も良き。ライブで見られる、ペダルをチェックしたり、チューニングしたり、という姿も見ていて飽きないですよねぇ。

ドラムはさすがにスタジオチックな所から、ギターは本当に自室のような場所から。

そしてベースヴォーカルのピーヴィは何やら凄まじい、趣味が詰まった素敵なお部屋から。

リハーサルモード、とタイトルされている通り、まるでリモートで繋いで音を確認するかのような映像に併せて楽曲が披露されます。

とはいえそこから繰り出される爆音はド級のメタル。このギャップがまた、たまらないですね。

イントロから繰り出される強烈なギターリフは、スラッシュ感もたっぷり。

このスラッシュのような激しさも持ち合わせながら、じっくりとミドルなテンポや美味し過ぎるメロディライン、情感のこもった歌声、そしてエモい展開が詰め込まれている、という近年のRageのバランス感は本当に大好きです。

おや?と一風変わった雰囲気を感じさせるギターソロ前半 ⇒ ヒロイックに駆け抜ける必殺ギターソロ後半 ⇒ エモさ爆発の歌声での締め。『Wings of Rage』というタイトルも相まって爆上げ間違い無しの良曲です。サビなんて、ライブでは合唱ものでしょう。

チラリと見える、素敵過ぎる『ピーヴィの部屋』

そしてどうしたって気になるのが、ベースヴォーカルのピーヴィの背後に映る部屋の様子です。何等かのスタジオというか、制作室のような場所なんでしょうかね。はたまた自室に近いような場所だったりするんでしょうか。

ピーヴィと言えば、歴代のRAGEのアートワークに見られるように「考古学」的な分野への造詣が大変深いことで有名です。

現代的には「スカル」とでも呼ぶのが正しいのでしょうか。ヒトや動物の骸骨、骨、化石のようなイメージはRAGEの様々な場面で登場して来ます。

そこへ来てこのピーヴィの部屋ですよ。ところ狭しと並ぶ骨、骨、骨。小さいものから大きなものまで、端から端まで骨、骨、骨。角が付いた動物の髑髏のような物に至っては、どこかオカルトや魔術的な雰囲気も漂います。

自分が好きなものにとことん囲まれた環境って、最高じゃないですか!

これが壁いっぱいにギターやベースが飾られている部屋とかでは無いところがまた良いのですよ。いや、そういった部屋が悪いというわけではないですよ?

こうした考古学的なアートワークはRAGEの活動の一部にもなっているわけですから、趣味の世界と呼ぶのは語弊があるかも知れないけれど、音楽家の部屋が全く別の趣味趣向に満たされているという点に羨ましく思ってしまうのです。

言って見れば、壁いっぱいにフィギュアが並んで居たり、ガンプラが並んで居たりする前で、ワールドクラスのバンドマンが超絶メタルを繰り出しているような物なのですよ。最高かよ?

好きなことをやって生きて行く、という事が簡単でも単純でもないことは、40年以上生きていれば百も承知なわけですが。それでも、自分が好きな物を追求し、好きな物に囲まれ、それで世界的な成功を得るという人生。

相応の苦労や苦悩が有るにしても。単純に憧れしまったって、良いよね?

【RAGEについての記事はこちら】

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