一度出会えば癖になる、超絶パワーを持った必殺曲
音楽好きな方ならあるあるだと思うんだけれども、割と短期間なスパンで切り替わる「自分の中での必殺の曲」みたいなのがありませんか?
いつでも「最近はこの曲なんだ!」というイチオシ曲が自分の中であって、油断するとどんな時でも頭の中で曲が流れ出す。ぼーっとしている時、移動中、何らかの作業中、あらゆるシーンで脳内BGMが流れて行く感覚。
それこそ、いざ気合を入れる時とか、一発かましたい時、ここぞという時にテンションを上げるためには、とにかくこの曲を聴くぞ!みたいな存在。
自分にとってのそんな存在がBlodywoodのDana-Danであった時期が、結構長い期間あったんですよ。楽曲の良さもさることながら、MVの仕上がりがもう秀逸で秀逸で。完全に癖になり、虜になってしまうこと間違いなし。
かつて、BloodywoodのRakshakを手に入れて聴きまくった結果、アルバム自体が捨て曲無しの抜群の仕上がりだった中で、最終的に個人的№1に決定したのがこのDana-Dan。
YouTubeのMVを一度見たが最後。この曲を聴くたびにその世界観が完璧に脳内されるようになります。ホントにお勧め。
この曲を聴くと、とにかく何かをぶちかましたくなるんですよ。
さぁ、可能な限りの大画面と爆音でこの曲を聴き、立ち塞がる障壁の5~6枚、さくっとぶち壊して行きましょうや。
圧倒的な爆音メタルに包まれる、至福のひと時
では、再生してみよう。
オリエンタルな雰囲気の静かなパーカッションの中、フェイスペイントを施したギタリストが登場。
まずこの時点でヴィジュアル完璧。はい、最高。
そして放たれる骨太メタルサウンド。ゴリゴリで容赦のない重低音。この音を聴けば首を振らずにいられない。
そして一瞬の幕間のシーン。
体を青く塗った女性ダンサーが這うような姿勢で、揺れながらこちらを見つめてくる。
とにかくここのインパクトが物凄い。ここから始まる楽曲への期待感と、独特の世界観に非常にマッチングした、絶妙なアイキャッチとして機能するんです。
この瞬間に、『あ、これから自分は最高のメタルに狩られるんだな』という覚悟が決まります。諦めよう、今からボコボコにされますよ?
すると行きつく間もなく至高のメタルが襲い掛かる。そのギターでザックザクに刻まれて、叩きつけるラップとヴォーカルに、予定通りにボッコボコに殴られる。
この飽和した爆音に包まれる感じ。
ああ…気持ちいい…
爆音の中身も非常によく計算されている。細かなブレイク、ビートの切り替えによるリズム感のグルーヴも良き。裏でさりげなく鳴り続ける、オリエンタル感を醸し出す独特の高音域の楽器音もまた心地よい。
そして訪れるサビ。なんだこれは!?
なんか…もう、いてもたっても居られない。楽曲から強烈なエネルギーを放たれるも、自身の中でそのエネルギーの置き場がなくなってしまう感じ。
ちょっと誰かー、おっきめの鋼鉄ハンマー持ってきて。
とりあえず、ドでかい岩か何かをぶち壊したいねん。
一発ぶちかまされたのも束の間、幕間では一転変わってオリエンタルな楽器音が支配する。がらっと雰囲気が変わりつつも、裏で鳴るのはザクザクゴリゴリのメタル音。
女性ヴォーカル音まで加わって、アジアの壮大な風に吹かれて一息…と思いきや、メタルは留まることを知らず。あくまでも我々はザクザクのギターに切り刻まれ続けるのです。
絶妙の整えられた緩急のバランス
ここで個人的な注目ポイントが、サビ(と言って良いのか?)の直前に差し込まれる爽やか目のメロディ部なんです。
この部分の存在が自分の好みにドンピシャなんですわ。ここがないと、ちょっとゴリゴリの圧が強過ぎて聴くのに疲れてしまうところ。
このほんの少しのメロディ部を挿入することで、このゴリッゴリのメタル曲にキャッチーさもひとつまみ加えてしまうという巧妙さよ。
この表と裏、緩と急、メタルみとオリエンタルみが巧みに入れ替わる構成が実に憎い。
最高のゴリゴリ曲でありながら、合間合間にこちらに息継ぎのチャンスをくれることで、最後まで美味しく楽しめる。この絶妙な塩梅は、正にBloodywoodにしかできない芸当と言えよう。
まるで、激辛カレーとマンゴーラッシーのめくるめく波状攻撃!
最高品質ヘヴィメタル、オリエンタルの風、徹底的に荒ぶるサビ。
これがあればもう大丈夫。
なにか乗り越えなければならない壁が現れたら、是非この曲を。
乗り越えるなんてめんどくせぇ、壁なんでぶち壊して進もうぜ。
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