【燃えろ!!ジャパメタ_SEX MACHINEGUNS】25年を経てたどり着いたジャパメタの極み

SEX MACHINEGUNS

敢えて言おう!『ジャパメタ』と!

割と最近の話なんですけどね、あったんですよ。社会の場で社交辞令的な世間話程度の会話でね、好きな音楽は?という問いにメタルです、と答えた時のリアクション。

あぁ、ヘビメタね?へー意外だね。豹変するの?叫んじゃうの?w ←おん?『w』だと?

どうも、ヘビメタとか、ジャパメタとか、そういう言葉にアレルギーな時代がありました。ヘヴィメタルだし…世界で愛される音楽ジャンルぞ…馬鹿にすんなし…という幼い気持ち。

けれども、だ。数十年に渡り、この日本の地で、メタルを愛でて来た今ならばこそ思う。日本の偉大なるメタルヒーロー達が作り上げた音楽は、確かに「ヘビメタ」とか「ジャパメタ」と称するのがしっくりくる。

単なる「日本のヘヴィメタル」という意味を省略した略語としての言葉ではなく。ヘヴィメタルの中で確立された1つのジャンルとして、「ヘビメタ」や「ジャパメタ」と敬意を持って呼ぶべき概念が在る。そう思うのです。

ヘビメタ?おうよ。ジャパメタ?その通りよ。最高だろ?おぉん?

そんな「ジャパメタ」を牽引して来た第一人者、SEX MACHINEGUNS。彼らが2023年4月12日、約5年ぶりに発表した待望の新アルバム『地獄の暴走列車』。このアルバムのリードトラックである燃えろ!!ジャパメタ。

満を持してMVも公開された、こいつを聴かなきゃメタルが始まりませんよ!

世界最高品質のジャパメタをお届け

彼らの25年間の足跡をon timeで体感して来た者であれば、「ジャパメタ」という概念は≒SEX MACHINEGUNSである、と言ってもご納得頂けることかと思う。

ジャパメタの概念は彼らが歩んだ道そのもの。彼らが大事にしてきた音楽としての「骨太の芯」でもあります。燃えろ!!ジャパメタというタイトルを冠するこの曲は、彼らが原点から大事にしていたものをそののまま継承し、更にこの令和の時代にまで磨き上げた最新の力を込めた、まさしく必殺の一撃とも言えるでしょう。

実際に、イントロの走り出しを聴いた瞬間に、「これは!?」と思いましたよね?そう、みんな大好き「みかんのうた」と同じスタートなんですよ。25周年というこの時に、初期の楽曲をセルフオマージュするこのパターン。ファンならば嬉しくなりますよねぇ。

ANCHANGの歌い方というか、雰囲気というか。歌の面でも初期の頃を連想させるような仕上がり。俺達のメタルはこれだ!これこそがジャパメタだぞお前達!と言わんばかりのエネルギーを感じます。

ジャパメタの正しい定義を語れるほどに物を知っているわけではありませんが、

あくまでも王道で、あくまでもカッコ良く。

いたずらに音は飽和させず、リフやメロディのような聴き所をしっかり聴かせてくれる構成。

つい歌いたくなるような歌メロを大事にする構成。

飾らない歌詞で、いつも聴き手に力を与えてくれる。

それがジャパメタってものでしょう!正にこれらの要素がガチムチに詰まっています。

そして、必殺のギターソロに突入する部分のアツさは名作揃いのアルバムでも随一!

ギターソロ自体のカッコ良さは当然抜群なのですが、大好きなのはその「入り方」。実にバンド的というか、バンドとしてのプレイ、息遣いのようなものを感じるんですよ。

楽曲の流れから展開を変えて、来るぞ…来るぞ…すげぇギターソロパートが来るぞ…という期待感を煽りつつ、転がって行くように走り抜けていく難しいリズムに緊張感も高まって行く。

ギターが、ベースが、ドラムが、バンド全体が、お互いの呼吸をしっかりと探り合う。それぞれの間やタイミングを丁寧にすり合わせて出来上がる、これでもか!というくらいに心地よいノリ感。

こんな入りから突入していくギターソロパートが、燃えに燃えないはずもなく。相も変わらず速ぇ速ぇ。そのプレイは巧ぇ巧ぇ。そこへすかさず新メンバーTHOMASの激熱ドラムが合流していくこの流れよ。この音で熱くならないメタラーはおらんよ。

新体制を象徴するTHOMASという熱き漢

なんといっても正式加入したドラム、トーマスの存在がどう楽曲に反映されるのか!という所が個人的な聴きどころでありました。

先代のLEON期もすごい好きでしたよ。もちろんメタルのドラムプレイなんだけれども、何と言ったら良いか?独特のセンスと言うか、緊張感と言うか、マシンガンズにはなかったエッセンスと言うか?

スピードやパワーはもちろん、「キレッキレのドラム」みたいなプレイが凄く良かった。未練FIREのイントロとかたまらんもんね。

そしてこれから訪れるトーマス期がどうなるが!というところですよ。トーマスといえばこれまた大好きファントムエクスカリバーのドラムを務めていたということも有って、もう一人で大興奮。

トーマスは…良いぞ?

そんなトーマスは若さとエネルギーに溢れるさすがのドラミングでした。ドラマーにも色々なタイプがあるけれども、トーマスはとにかく熱く、激しく、そして何より楽しんでプレイするスタイルです。

どこからともなく溢れて来るような「陽」のエネルギーとでも言いますか。私のような陰キャとは対極ですよ。真面目に、堅実に努力を重ねて、いつだって「最高のプレイを魅せてやるぜ!」と言わんばかりの全力の姿を見せてくれます。

あぁ…今本当に楽しいだろうな。心から燃えてるだろうな、やってやるぜ!っていう、熱く燃える力をふつふつと感じるよね。

もうみんなが知っている、SHINGO☆という圧倒的なエネルギーとポテンシャルを持ったベーシスト。そんな彼とリズム隊とタッグを組むのがこのトーマスよ?こりゃあ、大変なことになりまっせ!

燃えろ!!ジャパメタ!燃えろ!!SEX MACHINEGUNS!

SEX MACHINEGUNSが、我らのメタルヒーローが、25周年だって言うんですよ。

若かりし頃からこれだ!とメタル掲げて、果てしない努力と研鑽を積んでよ?確かな実績も残しながら、一方では多くの苦難も乗り越えながら。それでもメタルの道を進み続け、活動も25年と長きに続けて、齢も50を超えてよ。

今も尚、いや、今だからこそ、燃えろ!ジャパメタ!って、言い切れるって凄くねぇ?

これが俺だ!俺達だ!そしてこれが俺達が歩んできて、これからも進んでいく道だ!どうだすげぇだろ!って胸を張って言う姿は、本当にカッコ良いと思います。

こんな彼らが、ここまで熱く、燃えろ!戦え!迷うことない!と叫び続ける姿を見ては、こちらも熱くならずにはいられない。

数十年積み重ねた技術と情念を秘め、圧倒的な存在感で導いていくANCHANG。

圧倒的なエネルギーとポテンシャルを秘めた、もう暴発しちゃいそうなくらい熱いリズム隊。

しかも、そんな新体制を変わらずガッツリ支えてくれるのが、初期メンでもあるSUSSYと来たら!

こんなエモい展開があるだろうか。一体この先、どんな音を聴かせてくれるんだろうか。ワクワクが止まりませんよ。

【SEX MACHINEGUNSについての記事はこちら】

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