ピアノゾンビはナイーブなメンタルに効く
そうだ、ピアノゾンビ聴こう。
人間の歌、聴こう。
そう思ったんです。そんな日ってあるよね?
ちょっとばかりメンタルに来ることが有りましてね。めちゃくちゃ単純で、どこまでも自分勝手でどうでも良い話なんだけども。
会社に行かなきゃ!学校に行かなきゃ!無断欠勤、無断欠勤になっちゃうよー!的な夢を見たんですよ。昔からよく見ていた夢。で、目が覚めたらまだ余裕のある時間だよーってオチ。
そんな夢を無職の自分が見ましてね。無職だぜイェーイ!ってイキってればいいのに、
今の自分には行くべき場所も居るべき場所も無いんだわ…
なんていうクソめんどくせぇムーブを起き抜けのナチュラルな自分にかまされてしまい、ナイーブな日曜日を迎えしてしまった今日という日。
そりゃピアノゾンビを聴きたくなるよ。そりゃ人間の歌を聴きたくなるよ。解るよね?
このピアノゾンビの「人間の歌」。アーティスト名、タイトル、ジャケット。どれを見ても悪ふざけのように思えてしまいそうなこの曲。油断してはいけません、泣くよ?
あまりにも切ない、魂の叫び
歌い出しからしてさ、もうヤバいのよ。
幸せ…落っこちてないかな…
いきなりシンクロ率400%を叩きだすフレーズを歌わないで!しかも何回も!つぶやくように!もう私のライフは0よ!
ってなわけで始まっていくこの曲ですが、音の雰囲気や歌詞の流れからして、童謡(で良いのかな?)の「人間っていいな」を思い出すんです。
くまのこ見ていたかくれんぼ~♬で始まるやつ。
良いな良いな、人間って良いな♬
美味しいおやつにほかほかごはん、子供の帰りを待ってるだろな♬
楽しい動揺ですよね。お子様が歌うことにぴったり、文句なしのほっこりソング。
でも、現実って…そうとは限らないよね?
この人間の歌では、アキパンマンのあの歌声で、かすれるように、振り絞るように、こう歌われます。
もしも人間になれたら~ 消えたく~なった夜も~♬
誰にもあえない夜も~ 誰か~居るんだろ~?
いやー…居ねぇパターンの奴も居るのよな…
いいないいな、人間っていいな。
家に帰ればあったかい生活が待っているんだよな?
誰かが帰りを待っててくれるんだろう?
そうなんだろう?
どこに居るんだよ…誰が居るんだよ…帰る場所なんて無いだろ…
人間っていいんだよな?そうなんだよな?そうじゃない自分は人間じゃないってのかよ!?
おぉっといけないいけない。この辺にしときましょう。
とにかく、虚しさ、悲しさ、やるせなさみたいな。どこにもやり場のない、何とも言えない想いを爽やかで、綺麗な楽曲に載せて歌う。
一番のポイントが、やはりこの歌声ですよねぇ。とても特徴的な歌声。
綺麗で美しい歌声を求める人には合わないかも知れない。けれど聴くほどに味が出る、旨味のある、めちゃくちゃエモい歌声。この歌声が、叫ぶように、嘆くように、この歌を唄う。必死に訴えかけて来るように、この歌を唄ってしまうんでよ。
持たない自分が、肌寒い場所から、暖かい「満たされた何か」を羨ましそうに眺めてしまう。
そんな日が、誰にだってありますよねぇ。独りぼっちで寂しくても、ぽちっとボタンを押せば、こうして音楽が寄り添ってくれる。良い時代になりましたね。
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