【Face The Fire_COMEBACK KID】The FireにFaceしてやろうじゃないか!

COMEBACK KID

芋づる式に幸せを掘り起こすボーナスタイム

この世界には本当に数えきれないほどの音楽があり、まだ見ぬ神曲に溢れているというもの。先日出会ったカナダのハードコアパンクバンド『COMEBACK KID』に衝撃を受けた時、次に起こすムーブは…そう、他作品の調査です。

なんと彼らは活動20年を超えるベテランバンド、しかも確かな実力を持ったエキスパートというではないですか!それは、数々の名曲が存在していることの証明。もうワクワクして調べていくわけです。この時間は、40を過ぎても楽しいですね!

血気盛んでバリバリ仕事をしていた若いころであれば、過去作を中古も折り交ぜて端~端まで大人買い!なんてしていたかも知れませんが、無限の財政もなく、見聞きした音楽の数も膨大となった今、端からそれをやってしまっては破産まっしぐら。調べる時間の楽しさも大切にしながら、丁寧に掘って行きましょう。

そもそも〇〇(アーティスト名)とは~、というところから体系的に調べて行くのも良いですが、あまり予備知識を入れず、とにかく楽曲と正面衝突していくのがわたしの好み。そうなると手っ取り早いのが、やはりYouTube。良曲であればこそ、アーティストが力を入れている楽曲こそ、MVが作製されていると考えて良いでしょう。

自宅からクリック/タップひとつで、無料の名曲MVツアーが出来るなんて、良い時代になりました。

さぁさぁ、素敵なツアーに出かけましょう。そして購入する音源を慎重に選び抜いて行きましょう。良曲ほど、良い音源を良い機器で再生することで、一段と化けますからねぇ。

約3分間に詰め込まれた最高級のヘヴィネス

まずは出会いのきっかけとなった『Heavy steps』と同タイトルのアルバムから『Face The Fire』。もうタイトルの時点で痺れちまうこの曲もまた、聴いた瞬間にイイね!が止まりません。

印象に残るギターフレーズでぐぐっとこちらを引き寄せてからの爆裂ヘヴィネス、そこへCoolでエクストリームなヴォーカルが合流すれば、一瞬で彼らの世界にドップリ浸ってしまいます。

突き抜けるようなカッコ良さ、疾走感も持ちながらも、要所要所で巧妙な緩急を付けたり、我々が美味しいサウンドに注目出来るように配置された構成がまたテクいですね。案内されるがままに爆音に包まれれば幸福が約束される、素晴らしき罠。

またしてもヴォーカルは力強く、どこかキャッチーで、みんなで歌いたくなるようなノリ感たっぷり。楽曲タイトルでもある『Face!The!Fire!』というフレーズがとても印象に残ります。

巧みにブレイク等も織り交ぜ、ヴォーカル、ギター、バンドサウンドの様々な魅力を堪能した1:40辺りで一旦大きくタメる展開になりますが、

初めて聴いた時、ここであ~終わりか、と誤解するくらい、濃密な1:40の時間。

イントロがあって、展開もあって、サビもあったりブレイクもあったり。この1:40に凝縮された音が濃密過ぎて、危うく満足し切ってしまうところでした。

一旦ミドルなテンポに落としてじっくりとタメ、メインのメロディに帰りながらより高くへ疾走していくこの展開は、もう気持ち良い!としか言い様がありません。全編通して3分ちょっとという短い時間のの中に込められた旨味の膨大さに舌鼓を打ちながら、ヘビロテ確定確変突入していくのであります。

Face the fireというフレーズもまた心を揺さぶります

愛や恋の詩も、良いものでしょう。「君が好きだ!」と叫ぶような唄にも素晴らしさはありましょう。けれどもあくまでも私個人の趣向としては、やっぱりこういう「ぶっとい何か」を心に突き刺してくるような歌に惹かれますね。

「The Fire」が一体何を指すのか。それはひとそれぞれでしょう。それぞれが、人生の中で何を標的として、何に影響を受け、何に苦しめられ、何と闘うことになるのか。いずれにしても、Face!向き合え!ということですね。

But there’s no us, it’s just me

うっ、と来ましたね。英語に堪能ではありませんし、彼らの音楽についてはド素人な私ですから、本来の意図を汲めてはいないかも知れなけれども。

40年以上生きて来ても尚、未だに「個として立つ」という覚悟が出来ていないと感じることが多々ありますよ。

ひとは〇〇なものだよね。

我々は〇〇しなきゃいけないんだ。

この国では〇〇なのが普通なんだよ。

現代社会では〇〇しておかなければいけないんだよ。

本当は、そんなことよりお前はどうしたいんだ?っていうことだけで良いだろう?

孤独の中で、あくまでも自分の足で立って、自分の頭で考えて、Face The Fireするんだ。

そんなこと、こんな激熱バチクソヘヴィネスサウンドに載せて言われちゃあさぁ。もう、ぶちかますしかないじゃんか!ってなりますよねぇ!

【COMEBACK KIDの記事はこちら】

コメント

タイトルとURLをコピーしました