【Deceiver,Deceiver_Arch Enemy】私をライブへ連れ戻した、想い出の曲

Arch Enemy

2023のArch Enemy祭りはここから始まった

2023年4月現在、Arch Enemyの最新アルバムDeceivers。この傑作アルバムのタイトルトラックと言っても良いでしょう。このDeceiver,Deceiverという楽曲。

2023年のArch Enemy来日。Zeppツアーの開催。東京公演に数年ぶりのライブ参戦。個人的な生活環境の変化とも相まって、自分史上でもトップクラスの一大イベント。いや、Arch Enemy祭り。

今思えば、この一大ビックイベントは、全てこの曲から始まった…

MVが公開されて、「うぉーなんだこいつは!」と喜び勇んで即ポチ、ヘビロテしまくったあの日。結果として本当に色々な想いの詰まった一曲となったこいつを、あらためて爆音で摂取していきたい。

怒涛のMV発表→新譜発表→ワールドツアーの神ムーブ

当時Arch Enemyの最新アルバムDeceiversが発表されるにあたって、このDeceiver,Deceiverを皮切りに、YouTubeで立て続けにMVが発表されて行きました。もちろん、MVと同時に各種ダウンロードのスタジオ音源も配信されて、一昔前の感覚で言うなれば、新作シングルリリースラッシュ、とでも言うんでしょうかね。

この曲を皮切りに、あれよあれよとMVや音源が公開されて行き…

おいおい、何が始まるって言うんです?

新アルバムが発売だって?何曲もMV作ってるなんてすげぇな。

しかも世界規模のツアーをやるのか、ほぅ…感染症もある中で凄いなぁ。

え?日本に来るの?Zeppでやるの?無理好き。

と怒涛の展開を見せてくれたわけです。今となってはこの一連の神ムーブの発端となったこの曲。アルバムのタイトルトラック?とも言えるこの曲は仕上がりもよく、インパクトもあり、そうでなくとも印象的な曲となりましたけどね。

個人的なことで大変恐縮なのですが、この当時、ライブ参戦が一時封印されていたんですよ。感染症禍でライブ活動自体が下火になっていたことも理由ではありますが、2020年付近というのは本当に辛い時代でしてね。共にライブに駆け回っていたパートナーの闘病もあり、ライブに行くことが出来なかったのですよ。

そして残念ながら独り残されてしまった結果、「ライブね…行きたいけどさ…でもさ…」と陰キャ全開のウジ虫みたいな日々を送っていたんです。

そこへArch Enemyの来日の知らせ。自分の中でもトップクラスに大好きなバンドが来る。爆音を浴びることが出来る。果たして、私をライブに引き戻してくれた、大げさに言えば血の通った生活に引き戻してくれたのは、この曲だったとも言えるわけです。

指折りの神曲って言いたいけども、この人ら神曲多すぎるんよ

このDeceiver,Deceiverという曲。Arc Enemyの中でも1~2を争う名曲ですよ!って言いたい。言えば良いのに、言えないんですよ。

何故かって?過去作もとんでもない名曲だらけだからさ!

そんな困った理由があって、安易な誉め方は出来ないんだけども。こいつが名作で大好きな曲であることは間違いない。Arc Enemy傑作選TOP30くらいには入るはず。TOP30?イマイチじゃね?と思うなかれ、そのくらい傑作が多過ぎるのですよ。

名曲というものは、やはりイントロの印象が強く残るもの。この曲も実に良いイントロしてます。

シンプルにザクザクと刻み、え?いつまで刻むの?というくらい刻んだかと思えば、タムが想像していた二倍くらい、思いもよらぬ方向まで駆け抜けていく、ちょっと意表を突かれる快感。きっと、この曲用にタム(と呼んで良いのかあれ?)を増設してますよね。

そしてアリッサの咆哮一閃。

跳ねるようなリズムでザックザクに刻んでいくリフ。

畳みかけるような展開にボコボコにされている内に一旦トーンダウンしたところで、一旦タイトルであるDeceiver,Deceiver…という言葉が登場する。

これがサビかな?と思うよね。思いましたよ。けれどもここから、めくるめく展開が待っています。この曲は1番2番…みたいな完全な繰り返しはほとんどない、一方通行でガンガンと爆音をぶち込んで来るスタイルであります。

楽曲が展開していくのだけれど、繰り返しのようで繰り返しではない。何がサビなのか?サビという物があるのか?とにかく壮絶な爆音が高速で走り抜けていく。こういう形式だった展開とは少し離れたパターンの楽曲、大好物です。

そしてもちろんあります。みんなが待ってるアモットのスーパーギタータイム!

マイケルアモットのギターは…ホントに良い!

スピードやテクニック、エクストリーム感はもちろんあるんだけれど、そこに情緒や哀愁のような、深みのある情念がしっかりと込められている。

「なきのギター」とはよく言われるけれども、こうした超高速エクストリームなギタープレイなのに「鳴く」そして「泣く」という感覚は、あまり他に類を見ないスタイルではなかろうか。

こういう旨味みたいなエッセンスは、日本人が大好きな要素ですよね。歌謡とか演歌に込められ、そこから派生したJ-POPに受け継がれた、単純なキャッチーさやPOPさとはまた少し毛色の違うニュアンス。粘性のある旨味。

Arch Enemyの初期、世界に先駆けて日本で早くに人気が出たというような記事を読んだことがあるけれど。この粘性のある旨味に惹かれたと考えると、解る気がするなぁ。

【Arch enemyの記事はこちら】

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