結論_PS+フリープレイとしては非常に大満足
先日、無事にクリアすることが出来ました。トロコン等はほど遠いけれども、マップはもちろん全て埋めたし、クエストもほぼ全て消化。プレイ時間としては40時間弱。ここまでプレイしたという時点で面白かったことの証でもありますが、良かったところ、残念だったところ、あらためて振り返ってみようかと思います。
【良い!】グラフィックは綺麗!
2023年7月現在、PS5をはじめとする次世代機は全盛ですし、「グラフィックが凄い!」という概念はまた一歩先を進んでおりますが、それでも一定レベルの美麗さは確実に実装されていたと感じますね。
やっぱり、荒廃した世界観とひとつまみのファンタジーというのはゲーム表現との相性が抜群です。ある程度は現実世界に沿った「リアルな表現」もありつつ、実際には存在しない世界ですから「空想の範疇である表現」を違和感なく組み合わせられるわけで。
滅んでいく世界の一方で青空は綺麗だったりする妙なリアル感。物語の中心となる生命の樹のファンタジーな様相と、リアルな樹木としての雰囲気とが程よく表現されていたり。オープンワールドでは欠かせない「その世界の中で生きる」という没入感や説得力はしっかりしておりましたよ。
【良い!】プレイは極めて快適!
ゲームをプレイする上でイライラしたり、ストレスを感じる面はほとんどありませんでした。PS5でプレイしているという環境もあるのかないのか、ロードも素早く、ファストトラベルもスムーズ。えぇ~それダメなの?的なゲームオーバーポイントは幾つかあれど、リトライも素早く出来ましたしね。
戦闘面では爽快さ重視という感じ。自分の好きな武器を使って気持ちの良いプレイをさせてくれるスタイルでした。どんな遊び方をしてもまず詰む事は無さそうですし、戦闘面でゲームオーバーになった事は一度もありませんでした。反面、難易度的には物足りないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、難易度選択は可能なようですので、そこも問題はないでしょう。
ゲームプレイ自体も、シナリオをガンガン進めても良し、寄り道しまくっても良し、というのはオープンワールドならでは。その中でも、しっかりと寄り道をすることで強力な武装が入手出来たり、プレイが快適になったりしていく、という側面が強いゲームもありますが、バイオミュータントに至っては「寄り道なくたって全然ok」な部類でしたね。役立ちアイテムとかは無くたって問題はないレベル。
総じてサクサクプレイするのに適しており、じっくりガッチリ味わいたいプレイにはやや不向き、な気はしますが、オープンワールドであればこのバランスは有りでしょう。
【ちょっと残念】装備品やクラフト要素はもう少し楽しみたかった
少しだけ残念だったのは装備やクラフト面。見た目は豊富に用意されていますし、武器種もそれなりにたっぷり。面白い武器も色々ありましたが、ゲームの世界観の上ではしょうがない部分もありつつ、もう少し頼めると良かったかな、と。
一応、こんな感じで武器を含む外観をカスタマイズ出来るんですが、主人公って小動物的な立ち位置なんですよね。その中で外観をこだわっても…な所はありました。
崩壊した世界ということもあって、基本的にはガラクタの寄せ集め。頭防具のような解りやすいお遊び要素はあれど、まぁどの装備も基本ガラクタという点は変わらず。外観もそうそうインパクトがあるような物もなく、サクサクプレイが可能な難易度も相まって性能面の追求はほとんど意味をなさず。
とはいえ武器については、ポストアポカリプスな世界観ならではの「とんでも」があったりして、装備固有のパーク的な物も存在していたりして、面白要素はちゃんとありました。
ある種「真面目」なカッコイイ系装備もちゃんと存在していたので、そっちの方がお好きな方もバッチリ。多分これがサブイベで手に入る最強クラスレア武器枠なんじゃないかな?
というわけで、ちゃんと楽しかったし要素としてもしっかりはしていたけれど、もうちょっとやり込み要素的な面も含めて何かあると良かったなぁ、くらいの感想です。切ったり殴ったり、電気だったり炎だったり、要素は多様にありましたしね。
【やっぱり残念】シナリオの機微を感じることは、もうあきらめるしかない
発売当初から物議をかもしていたシナリオ面、というかシナリオの表現やローカライズの点は、もうすっぱり諦めるしかないですね。
もちろん、大枠のシナリオとして「何が起きているのか」はちゃんと理解出来ました。
製作者側の表現したいことも、ある程度「察する」ことは出来ました。
でも、そこかしこで「こういう理解で良いの?」という不安は消えませんでしたねw
光と闇のバランス、どのトライブ(勢力)に属するかという点。この要素は、ゲームプレイやその他の部分の大きなシナリオ進行には影響はないと思うのですよ。トライブ武器も結局全部使えたし、ワールドイーターとのシナリオは個別キャラとの感じでしたし。
そうなれば、細かな部分のニュアンスや機微の違いを楽しみたいところでしょうが…正直何を言っているのかがさっぱり解らない。これはローカライズの問題なのか、原作の時点で癖があるのか、どちらなんでしょうねぇ。
そして宿敵とのおはなし。話の流れは理解出来ましたし、それぞれの経緯や最終的な選択の意味みたいなものはもちろん解るのだけれども。その結果として、ゲーム側がどんなニュアンスを我々に伝えようとしていたのか、という点がさっぱり解りませぬ。
ひねりにひねった難しいお話ではないにしろ、それなりに作者側からのメッセージ性というか、こういうことに対して何等か表現したいんだろうな、という点は感じる物があった本作。シンプルな好奇心として、作者が表現したかった物は何なのか?知りたい気持ちもありますね。
結論_つまり、当時にフルプライスで購入していたら辛かったな…
冒頭の結論と表裏一体、つまりそういうことですね。
様々な要素や特徴も理解した上で、安価にプレイする範囲であれば、とても素晴らしいオープンワールドゲームでした。
一方で、発売当初に事前に把握出来るレベルの内容とグラフィックや世界観に興味を持ち、フルプライスで購入していたとしたら。ゲーム部分の出来は素晴らしいので「ちくしょお!」とは思わないものの、残念感が大きかったであろうことは想像できます。
しかし、ゲームなんて大抵はそういう物ですよね。いわゆる「クソゲー」という呼称に相応しい本当にポンコツなゲームはさほど多くはなく、世に出回る不評の数々は、値段や自然の期待に相応しくなかったポンテシャルへの残念な想いなのでしょう。
ゲーム業界へ落とすお金が少ないことは大変申し訳ないのですが、幼少の頃から古いゲームを借りたり、中古品やワゴンの中から格安ゲームを漁っていた私のプレイスタイルは、ある意味でゲームそのものに寛容というか、楽しく力まずにプレイが出来るのかも知れませんねぇ。
それが良いか悪いかは、別として…ね。
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