【Hey now_MAN WITH A MISSION】陰キャ中年を渋谷に誘う禁断の楽曲

MAN WITH A MISSION

小春日和の爽やかな街に誘い出すような音楽

音楽を聴く、という行為の効能は実に様々です。

メタルを聴けば怖い物なんてなくなるし。

JAZZを聴きながらお酒を飲めば、お洒落感は5倍増し。

お洒落な曲を聴けば、ド陰キャでもお洒落な人間になれる。ような気がする。

よくあるお洒落バンドのMVみたいに、お洒落な都会の街を颯爽と歩きながら、爽やかな休日を過ごす。ちゃんとしたお店のカフェラテなんて片手にぶらさげてさ。立ち止まってふと空なんて眺めちゃうの。あぁ、なんてお洒落なんでしょう!

こんな中年ド陰キャには絶対出来ないようなことだって、音楽の力を借りれば出来るんです!

少し気分の良い昼下がりはこの曲を聴こう。

MAN WITH A MISSIONのHey Now。

ガラにもなく、ちょっと街に出たくなるなー、なんて思わせてくれるはず。

奇抜な外観とは裏腹に、音楽的にはガチムチな隙のない編成

MAN WITH A MISSION、音楽やバンドとして、私は大好きですね。ド陰キャな自分としては、世の中の「マジョリティの方々」のリアルな反応は解らないけれど、かつては奇抜なビジュアルと成り立ち?が目立ち、その辺りが話題を呼ぶこともあった気がしますが…

活動歴も長くなり、知名度も一周回って近年。もうすっかりと市民権を得たというか、馴染んだような気がしますね。それはそれで、世の中の適応性というか、順応性って凄いなぁと思いますが…

まぁまぁ、HR/HM界にどっぷり浸かっている身としては「まぁ、そういう事もあるよね?」と初めから違和感はありませんでしたけど。狼どころか悪魔とかも普通に居るからね、HR/HM界は。

音楽的にも、非常に面白い部分を面白いバランスで手掛けていますよね。

しっかりしたバンド編成にDJが居る構成。やっぱりサンちゃんの存在は大きい。

そして作曲者が二人居る、ヴォーカルも二人居る、という個人的に大好きな編成。

更に楽曲や歌詞、歌声から滲み出る、『絶対に苦労を重ねて来た良い奴らだよね』感。

だってよっぽど苦労でもしなきゃあんなの被らな…いやはい、ごめんなさい。

王道な音楽のようで。古き良きをしっかりと継いでいるようで。それでいてしっかりと新しいんだけど、かつての「ロック」とは違う新しいナニモノカ、でもない。

旧世代だけでも新世代だけでも無いこの感じ。地に足の着いた先端ロックとでも言うのでしょうか?本当に美味しいバランスを保ってくれていると思いますよ。

中年が言うところの、実にご機嫌なナンバー(古)

果てさて、このHey now。

敢えてあさ~く言ってしまうとノリノリだね!

という感じ。

こういう曲に関しては、そういう楽しみ方でも良いと思うんです。というか、そういう楽しみ方をさせるように、ちゃんと仕向けられている気がしますよ。

適度なダウナー味を感じさせる展開と、快晴のようなアッパー味がたっぷりのメイン部をあざなえたような構成。それらを裏付ける、心地の良いビートのノリ感。自然と体が揺れるような、体を動かしたくなるような、ウズウズ感、ムズムズ感を刺激するナニカか仕込まれています。

少し早めくらいのペースで歩いていくのにちょうど良いリズム・テンポ感。

よく晴れた空、青空が見えながら、ここち良い風が吹くような感触。

こいつを聴きながらだったら、ド陰キャ中年だって都会を闊歩しちゃうよ?

誰が何を聴いているかなんて、外からは解らないんだから。

渋谷の街中を歩き、人混みをすり抜け、タワレコに行ったり、Tsutaya O east(当時の名称)のライブなんかに行っちゃうわけ。

マリカーに乗ってる海外の人達を眺めながら、心の中で「Hey!楽しいかい?」なんてキモイ声かけしちゃうんだ。

昼間っからお洒落な酒でも一杯ひっかけて、肩で風を切るように存分に大都会を満喫して、真夜中の終電で人気のない田舎の山奥へ帰っていく…と。ここまでがデフォ。

しかしこの曲。全編英語で何を歌っているのかなーと歌詞を見てみると…

爽やかな雰囲気とは一転。決して陽キャがパーリーピーポーウェイウェイ言ってるような曲ではないんですねぇ。

英語が得意でない自分でも、「Free Fall!」は印象に残る。

こういう、ちゃんとロックしてるところもまた良いんだよな~。

【マンウィズの記事はこちら】

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