どうにもならない厄介事は、とりあえず燃やしちゃおうねぇ~
皆さんお疲れ様です。毎日、大変ですよね。あれやこれやと問題だらけ。嫌なことだらけ。辛くて仕方がないことだらけ。我々中年世代ともなれば尚更ですよ。
年々体は衰えて行くばかり。
仕事もプライベートも、責任やら背負うものばかりが大きくなるし。
若い頃は「将来設計≒溢れる希望」でしたが、将来を見据えればちらつく「終わり」。
親世代はいよいよその「終わり」に直面し、介護だなんだと…しんどいばかり。
人生で、「手に入れる物」<「手放す物」とが切り替わって来る頃合い。
問題を解決するには分析が必要。具体的な対策アクションを取れるところまで分解せよ、なんて言われますが、突き詰めていった所で「どうしようもねぇ」ことが多くなって来ます。
究極的に、自身も、大切な誰かも、人はいつか終わりを迎えてしまう、という事実は覆せないように。「どうしようもねぇ」基本ルールが存在してしまいます。
ならば「どうにか出来る物事」にこそ注力せよ、という結論に至るわけですが、結局「どうしようもねぇ」ことからは目を背けて逃げるしかないわけで。
ならば、そんな「どうしようもねぇ」ことは燃やしちまおうぜ?
臭い物にはフタよ。
見たくない物は見ないしかない。全力で目を背ける。全力で逃げ切る。知らんぷりをする。
爆裂するメタルに身を任せて、邪魔な物は燃やしちゃいましょう。
RammsteinのFeuer freiならばそれを可能にしてくれます。この曲を超絶爆音で聴くだけで、心のもやもやもスッキリ解消!それを可能にするのはこの圧倒的なパワー!
あれ、なんだか怪しい通販番組みたいになって来たぞ。
事実は小説より奇なり、実在する化け物のようなバンド
このFeuer freiとの出会いは映画XXXでした。特別に映画通でもない私は、当時気軽に見られるアクション映画が大好物。ダークヒーロー的な役回りをするヴィンディーゼルが大好きで、それ繋がりでXXXを手に取ったのです(ピッチブラックやリディックも良いですよねぇ)。
そんな私の目を引いたのがオープニングですよ。開幕でいきなり映れされるのは、クラブでイカれたバンドが最高にイカした曲を、そう、このFeuer freiを演奏するシーンから始まるのです。
なんてイカした音楽なんだ!そしてその外観も最高じゃないか。この映画のアンダーグラウンド的な世界観を演出したのだろうな。こういう音楽は良いよねぇ…なんてその場は映画を楽しんで行くのです。
「映画の演出」「映画の音楽」として受け止めていた私は、後日全く別の経路からラムシュタインという存在に遭遇します。そこで思い知るわけですよ。
は?あの映画のあのバンド、本物なの?というか、普段から「あれ」なのか!?
私がそう思うのも自然であることは、MVを御覧になればご理解いただけることでしょう。このMVがそのまんま映画の1シーンと思ってください。
ね?最高にイカれてるでしょう?
もう、見た目からしてマッドマックスよ。世紀末ですやん。
めちゃくちゃ燃えてる炎は一体何なのよ。
これがアクション映画の一幕であれば納得…だけれども、これが現実のバンドであり、その外観は一切の脚色無し、彼らの通常運転の姿そのもの。何なら火炎の量はホンモノのライブよりも控えめという、とんでもない事実。
空想の世界で描かれるような、絵に描いたようなイカした音楽を演る、イカれたバンドが居て、そしてそのバンドは2023年現在に於いて、世界的にもはちゃめちゃに売れまくっている。
この世の中、まだまだ捨てたものじゃないですよね。音楽を楽しむ今この瞬間くらい、自分自身もイカれたヤバい奴になって、悩みなんて燃やしちまいましょう。
意外に珍しい、正面突破の王道爆走メタル
ラムシュタインの楽曲の特徴として、最高に重く熱いリフを聴かせてくれることや、その音の重厚さと圧倒的なパワーが挙げられるかと思います。一方で、というよりもだからこそ?ある意味王道で、解りやすく、疾走するようにキャッチーな曲、というのは珍しかったりします。
腹の底から爆発するような力がみなぎる楽曲、RammliedとかMein Teilとかも最高なのですが、このFeuer freiのキャッチーな曲もまた良き、ですね。難しいことは考えず、とにかく解りやすく暴れたい!そんな時にぴったりです。
楽曲のオープニングはホワホワした電子音…からのこの一撃。
地響きを感じるようなリンデマンの重厚な低音ヴォイス。
一斉に弾けるメタルサウンド。
終始楽曲を支配する、極めてシンプルで、圧倒的な旨味に溢れたリフ。
ギターサウンドはあくまでもリフに徹し、キーボードの音色がアクセントを付けていく形。
中間部ではしっかりと起伏ある展開が用意されているし。
気が付けばあっという間に約3分の楽曲が駆け抜けて行く。
リフがね、とにかくこのリフがね?最高なんですよ。
1にリフ、2にリフ、3・4もリフで5もリフだ!と言わんばかりに、ラムシュタインの楽曲はとにかくリフ推し。楽曲の8割をリフで占めて来るこの感じ。
音数も構成もとてもシンプルなのに、なぜにこうもリフが心地よいのか。MVの中で狂ったように音に身を委ねるオーディエンスのように。我々もただただリフに、爆音に身を委ねるだけで、あっと驚くような温浴効果。
血行促進。
食欲増進。
抱えていた悩みも少しだけ小さくなって。
膝の痛みも和らいで。
近所の犬も吠えなくなります。
あれ、なんだか怪しい通販番組みたいになって来たぞ。
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